「下妻物語」

やはり、「ドーン・オブ・ザ・デット」を観に行く勇気がなく、「下妻物語」を観に行く。
色々な所の掲示板での書き込みが唯一の情報だった所為か、過度の期待もなく愉しむことが出来た。ＴＢＳが制作に携わっているということは同じテイストの「木更津キャッツアイ」を思い起こさせる。阿部サダヲも岡田義徳も出ているし。「木更津…」はＴＶドラマだったから小ネタのこれでもかという応酬が、時には全体の流れを止めていた感もあった。それは映画版でも感じた。クドカンは生粋のコント作家なのだろう。彼に魂の篭った物は求めてはならない。
一方「下妻物語」は小ネタが流れを大きく外すこともなく、物語が進んでいく。立派に映画になっている。ただ伏線になるであろうことがあまりにも伏線ですよと出てくることが少しもたついた感が感じられたのが玉に瑕か。
深田恭子がいい具合のぷくぷく感で可愛く撮ってもらっていた。フリフリの服は七難を隠すのか。これが彼女の代表作になるだろう。しかしこのイメージがこびり付くと、これから活動が制限されるような気もしないでもないが。あ、イメージが付くほどこの映画ヒットしてないか。